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MUSIC

C³(シーキューブ) vol.3 〜東洋と西洋の《関》〜 《終了》

2025年11月8日(土) 14:00開演(13:30開場)-

 「弦楽四重奏×現代音楽」の切り口で新曲を初演するコンサート・シリーズ。

 毎回、現代音楽界をけん引する旬の作曲家が、作曲技術の根幹をなす王道の編成「弦楽四重奏」で近江の地を描きます。

 近江は古来から東西の地域を結ぶ交通の要衝。副題の《かん》は、関所、入り口のことで、道のりを歩んでいく過程で様々な関門を通過した先に開かれる音楽をイメージしてお贈りします。そして、本企画のために結成した現代音楽のスペシャリストで構成するルリトラノオ弦楽四重奏団が、レジデント・アーティストとして現代音楽と近江・滋賀をつなぎます。

vol.3のテーマは「東洋と西洋の《関》」

 今回の委嘱曲の題材は、湖北の観音さま。滋賀県の湖北地域にあたる長浜市は、「観音の里」と呼ばれるように古代から数多くの観音像が伝わっています。

 新曲は、国内外で数々の作曲賞を受賞し、日本の文化からインスピレーションを得た現代音楽を数多く手掛ける桑原ゆうさんに委嘱しました。桑原さんには、作曲にむけて湖北の観音さまを巡っていただきました。観音さまの日ごろの管理や参拝客対応にあたる地元の方々の声をとおして肌で感じたすべてを、琵琶を加えた弦楽四重奏の新曲に吹き込みます。

 また、会場の中川能舞台は、観世流能楽師の中川清が自宅内に建設した伝統的な能舞台。2021年、国の登録有形文化財にもなりました。床下は約1メートル空洞になっており、底盤にある陶器製の甕が豊かな響きをもたらします。本公演では、弦楽四重奏の西洋的な響きと、琵琶そして能舞台の東洋的な響きが交わるひとときを届けます。

曲目

真鍋尚之  平調調子によるパラフレーズ
桑原ゆう  西方にしざまの観音(ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの主題による) ◆
ベリオ   夜想曲
永田錦心  湖水乗切こすいのっきり《琵琶古典曲》 *
桑原ゆう  かくれ里仏名会ざとぶつみょうえ ◆*       

◆公益財団法人びわ湖芸術文化財団委嘱新作・世界初演
*ゲスト演奏曲
※一部プログラムが変更になりました。

出演

ゲスト 久保田晶子(琵琶)

ルリトラノオ弦楽四重奏団 ※
亀井庸州、松岡麻衣子(ヴァイオリン)、 安田貴裕(ヴィオラ)、竹本聖子(チェロ)

※本公演のために結成された現代音楽のスペシャリストによる弦楽四重奏団。レジデント・アーティストとして滋賀との関係を深め、往来する中で感じた土地の魅力を音楽で発信する。メンバーは、東京オペラシティ「コンポージアム」、サントリーホール「サマーフェスティバル」、東京芸術劇場「ボンクリ・フェス」等の現代音楽の最前線で活躍する奏者。 団体名は滋賀県米原市の「伊吹山山頂にのみ自生する瑠璃色をした虎の尾に似た花」の名から命名。花言葉は「常に微笑みを持って」。

OUTLINE開催概要

日時 2025年11月8日(土) 14:00開演(13:30開場)
会場 中川能舞台
〒526-0036 滋賀県長浜市地福寺町8-29
チケット 一般 3,000円 、24歳以下 1,500円 (消費税10%込み)
当日同一料金
全席自由、6歳以上入場可
発売日 8月9日(土)
チケット取扱 ・びわ湖ホールチケットセンター(現金、窓口販売のみ)
 TEL 077-523-7136 / 10:00〜19:00
 休館:火曜日(休日の場合は翌日)、8/12〜8/17
びわ湖芸術文化財団オンラインチケット
 https://biwako-arts.tstar.jp

teket
 https://teket.jp/14056/52497
主催 公益財団法人びわ湖芸術文化財団、文化・経済フォーラム滋賀
後援 滋賀県教育委員会、大津市、大津市教育委員会、長浜市、長浜市教育委員会
協力 中川能舞台、一般社団法人 淡座、京都市立芸術大学現代音楽研究会club MoCo
推薦コンサート このコンサートはサントリー芸術財団佐治敬三賞推薦コンサートです。
チラシPDF

お問い合わせ 公益財団法人びわ湖芸術文化財団
法人本部 地域創造部
電話077-523-7146

ARTIST参加アーティスト

  • 桑原ゆう

    桑原ゆうKUWABARA Yu

    作曲家

    日本の音と言葉を源流から探り、文化の古今と東西をつなぐことを主軸に創作を展開する作曲家。第31回芥川也寸志サントリー作曲賞受賞。英国音楽レビューサイトBachtrackにて「2023年注目の女性作曲家8人」に選出。2024年、現代曲名門レーベルKAIROS(ウィーン)より初の作品集をリリース。2026年、第6回高松国際ピアノコンクール委嘱曲作曲家。国立劇場、ルツェルン音楽祭等、国内外で多くの委嘱を受け、世界各地で作品を発表。楽譜は主にEdition Gravis(ベルリン)より出版。淡座メンバー。現在、国立音楽大学准教授。東京藝術大学、洗足学園音楽大学にて非常勤講師。https://3shimai.com/yu/

  • 久保田晶子

    久保田晶子KUBOTA Akiko

    ゲスト 琵琶

    平家物語などの古典曲の演奏を基本に、琵琶ならではの表現を求め国内外で積極的に活動。民話などを原作としたオリジナル曲も作詞作曲、演奏し好評を得ている。日本音楽集団やアンサンブル室町など現代邦楽アンサンブル団体でも活躍。アニメ音楽や大河ドラマなどの録音、劇中音楽の演奏も多数。ブラジル、香港、インドネシア、ボリビアなど国外での演奏も多く行っている。2016年ブリュッセル、2018年ケルン、2019年上海にて武満徹作品のソリストとして現地オーケストラと共演し、次世代ソリストとして期待されている。

  • ルリトラノオ弦楽四重奏団

    ルリトラノオ弦楽四重奏団

    C³シリーズのために結成された現代音楽のスペシャリストによる弦楽四重奏団。
    レジデント・アーティス トとして滋賀との関係を深め、往来する中で感じた土地の魅力を音楽で発信する。メンバーは、東京オペラシティ「コンポージアム」、サントリーホール「サマーフェスティバル」、東京芸術劇場「ボンクリ・フェス」等の現代音楽の最前線で活躍する奏者。 団体名は滋賀県米原市の「伊吹山山頂にのみ自生する瑠璃色をした虎の尾に似た花」の名から 命名。花言葉は「常に微笑みを持って」。

  • 亀井庸州

    亀井庸州KAMEI Yoshu

    ヴァイオリン

    2000年ごろから主に同世代の作品初演を中心に活動を開始。東京音楽大学卒業後、2005年よりベルギー王立リエージュ音楽院において、欧州の20世紀音楽や即興演奏を学んだ。2007年より帰国後も引き続き同世代の作品初演活動に携わる。個人企画のほか、東京オペラシティ音楽財団、サントリー芸術財団、みなとみらいホール等の主催公演に出演し、内外の作曲家による室内楽、ソロ作品の初演、再演を中心として活動している。作曲者本人との共同作業にて初演した作品は100曲を超える。

  • 松岡麻衣子

    松岡麻衣子MATSUOKA Maiko

    ヴァイオリン

    桐朋学園大学音楽学部演奏学科卒業、同大学研究科修了。IEMA(フランクフルト音楽・舞台芸術大学)にて研鑽を積む。アンサンブル・リネア、アンサンブル・モデルン等の現代音楽演奏団体で、世界各地の現代音楽祭やコンサートに出演。日本現代音楽協会主催・演奏コンクール「競楽Ⅵ」第2位。近現代作品の演奏を主軸に、17年結成のフィディアス・トリオ(クラリネット・ヴァイオリン・ピアノ)での活動、他ジャンルのアーティストのコラボレーションも意欲的に行なっている。

  • 安田貴裕

    安田貴裕YASUDA Takahiro

    ヴィオラ

    東京音楽大学入学後、奨学金を得て州立フロリダ国際大学に入学。帰国後、同時代の作曲家と共に歩むことを主我に活動を行い、川上統作曲/ヴィオラと管弦楽のための「Cybele」の独奏ヴィオラなどをはじめ、40を上回る作品の初演に携わる。東京オペラシティ主催「コンポージアム」シリーズ、サントリーホール主催のポリーニ・パースペクティヴなどにも多く出演している。これまでに川畠正雄、三戸泰雄、山口裕之の各氏に師事。

  • 竹本聖子

    竹本聖子TAKEMOTO Seiko

    チェロ

    東京音楽大学卒業、同大学院修士課程修了。学生時代から作品発表に数多く参加。能声楽家 青木涼子による能と現代音楽を掛け合わせたプロジェクトに参加、薬師寺で奉納演奏を行う。川上統の組曲「甲殻」のCD録音及び世界初演、ゼミソン ダリルによる「河原院」他シリーズ、桑原ゆうの無伴奏作品「逢魔が時のうた」改訂世界初演など、ジャンルの垣根を越えた演奏活動を送っている。「淡座」メンバー、「オーケストラ・トリプティーク」首席奏者。

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