ツアーライブ「あかねさす ゴング(鐘)とバカ(場歌)の ひらく音」 ガチャ・コン音楽祭Vol.2《終了》
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『ガチャ・コン音楽祭Vol.2』は、近江鉄道(ガチャコン)が走る沿線を舞台にした地域とアートが結びつく音楽イベントです。
本年のテーマは『鐘(かね)』。古代大陸から近江の地に渡ってきた鋳物文化に着想を得て、アーティストが新作を作りました。東近江エリアの隠れた梵鐘スポットに、時代やジャンルを超えた新しい音楽をお届けします。
なお、本イベントは、その場所ならではの音楽をお聴きいただくライブ鑑賞を特徴とするため、ツアー形式で実施します。
※公演時間が変更となりました。
12:50〜15:45 → 12:40〜15:45
プログラム
第1鐘 鐘づくりワークソング
[金念寺] 谷口未知 編曲《Tatara-bushi》
東近江市八日市の金屋という地名は、鋳物師が多く居住し鋳物が地場産業だったことに由来します。江州音頭の誕生に寄与した初代真鍮家好文も鋳物細工師でした。その墓碑がある金念寺の鐘楼を囲んでライブを行います。金念寺の鐘は次の目的地、長村の金壽堂製。谷口未知が、長村梵鐘作りの伝承歌「たたら節」を現代に蘇らせます。
第2鐘 音と光で感じる梵鐘アンビエント
[金壽堂] 山本啓 監修《The Homecoming》
東近江市長町(旧湖東町長村)は鋳物師の村として知られ、村のほとんどの家が何らかの形で鋳物と関わって暮らしてきました。700年以上の歴史を持つ長村の伝統技法で、各地の社寺の梵鐘を製造していた金壽堂の旧工場でライブを行います。山本啓が、県内の数々の梵鐘を録音して廻りました。梵鐘のピッチに合わせて特別に調律されたピアノとヴァイオリンでの生演奏。梵鐘の音と連動した照明演出で「音の里帰り」を表現します。
第3鐘 鋳物の社にアジアの銅鑼がひびく
[竹田神社]柳沢英輔 監修《Ma Chay》
(野村誠作曲 《駅名ソング》《あかねさす》、雅楽伝統曲を含む)
東近江市鋳物師町の竹田神社は鋳物の神様と呼ばれ、かつて金壽堂の職人も揃って近江鉄道に乗って毎年お参りされていたといいます。その境内にある能舞台でライブを行います。柳沢英輔が、ベトナムの少数民族に伝承されるゴング音楽を神社の空間にインストールします。地元の雅楽奏者と合唱団も参加し、ライブの全出演者で祈りの音を奏で終演します。
OUTLINE開催概要
日時 | 2022年10月23日(日)12:40〜15:45 ※開始時間が変更になりました (受付は30分前より「金念寺」境内にて行います) |
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会場 | 金念寺(東近江市八日市金屋2-3-15) 金壽堂(東近江市長町 273) 竹田神社(東近江市鋳物師町) |
集合場所 | 金念寺境内鐘楼前(近江鉄道八日市線「八日市」から徒歩約10分 ※専用の駐車場はございません) |
行程 | 現地集合 → 金念寺(ライブ鑑賞) → バス移動 → 金壽堂(ライブ鑑賞)→バス・電車移動 → 竹田神社(ライブ鑑賞)→現地解散 |
料金 | 鑑賞料(特典付き)一般・大学生1,000円、高校生・18歳以下500円。料金は当日受付にてお支払いください。 ※3歳以上は有料です/鑑賞料のみの販売はありません/ツアーでは途中、バス、近江鉄道に乗車します。バス代 (1人500円)、電車賃(「大学前」〜「朝日野」間 大人310円、子ども160円)は、乗車時に各自でお支払いください。集合場所の最寄駅「八日市」まで近江鉄道をご利用のお客様は、近江鉄道全線が1日乗り放題の切符がおすすめです。 |
定員 | 30人 |
申込方法 | こちらよりお申し込みください。1回の申し込みで2名までが可能です。 |
申込締切 | 10月16日(日) ※定員を超えるお申し込みがあった場合は抽選により参加者を決定いたします。 |
A4フライヤーPDF(4MB) | |
ディレクター | 野村誠 |
コーディネーター | 野田智子(Twelve Inc.)、永尾美久 |
主催 | 公益財団法人びわ湖芸術文化財団、文化・経済フォーラム滋賀 |
後援 | 滋賀県教育委員会、東近江市、東近江市教育委員会、近江鉄道沿線地域公共交通再生協議会 |
協力 | 近江鉄道株式会社、金念寺、金壽堂、竹田神社 |
ARTIST参加アーティスト
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谷口 未知Michi TANIGUCHI
Vocal滋賀県出身、在住。大阪音楽大学短期大学部卒業。音楽ユニット 「バカがミタカッタ世界」で作詞作曲・歌唱を担当。音楽×映画の 祭典「MOOSIC LAB[JOINT]2020-2021」への参加、舞台・ファッションブランドの展示会での楽曲制作など活動の場を広げている。
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山本 啓Hiraku YAMAMOTO
Violin滋賀県出身のサウンドアーティスト、作曲家、ヴァイオリニスト。インストバンドNABOWAのメンバーとして国内外の大型フェスに多数出演。クラシック以外の表現ができる稀なバイオリニストとして100 組を超えるアーティストのライブや作品に参加、映像作品への楽曲提供など幅広く活動中。
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柳沢 英輔Eisuke YANAGISAWA
Gong東京都生まれ。現在、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科特任助教。主な研究対象はベトナムの金属打楽器ゴングをめ ぐる音の文化。現地の調律師から譲り受けたゴングセットを用いて 楽団を結成。主な著書に『ベトナムの大地にゴングが響く』(灯光舎、2019年)『フィールド・レコーディング入門』(フィルムアート社、2022年)。
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Gacha Gong Band
ベトナム中部高原のゴングセットを演奏する本公演のために特別に結成された楽団。
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あかね児童合唱団AKANE Children's Choir
Chorus平成4年、蒲生地域の青少年育成、『豊かな感性を育てる社会教育』の一環として結成され、今年で30周年を迎える。東近江地域では数少ない児童合唱団であり、地域、学校、学年の垣根を越え、月3回練習に励んでいる。イベント等にも多数出演し、2年に一度定期演奏会を開催している。
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仙遊社SENYUSYA
Gagaku明治40年代初頭より鋳物師地域で活動を始め、110年余りの歴史をもつ雅楽継承グループ。現在は9名のメンバーが在籍。演奏 は笙、篳篥、龍笛、太鼓で構成し、蒲生地区唯一の雅楽奏者として、竹田神社での奏楽の奉仕を中心に活動を続けている。
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野村 誠Makoto NOMURA
PianoMITO(イタリアのクラシック音楽祭)、Cafe OTO(イギリスのライブハウス)、フレデリック・ショパン音楽大学(ポーランドの音大)、JCRC(香 港の福祉施設)など様々な場で演奏/交流するピアニスト。著書に『音楽の未来を作曲する』(晶文社)ほか。実は、イギリス留学中に、教会の鐘の鳴らし方を習っていた。
photo by Toshie Kusamoto
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